シーニックバイウェイとは
アメリカを発祥とする「シーニック・バイウェイ」は、『景観』を意味する“Sean(シーン)”の形容詞“Seanic(シーニック)”と、『わき道』を意味する“Byway(バイウェイ)”を組み合わせて名付けられ、90年代から取り組みによって、現時点では米国連邦の指定ルートは96カ所に上ります。 道を中心にした景観や自然環境の保全整備をして地域の観光振興、活性化をめざすシーニックバイウェイの考え方が広がり、住民、行政、NPOなどが一体となった沿道景観作りが行われています。
日本風景街道(シーニックバイウェイジャパン)へ
平成18年1月に国土交通省は日本型のシーニック・バイウェイとして『日本風景街道(にっぽんふうけいかいどう)(英語名:Scenic Byway Japan)』と 名称を決定し、全国で72ルートを選定しました。
宮崎県では宮崎市、日南市、串間市、北郷町、南郷町の日南海岸地域を中心とした「日南海岸きらめきライン」と、宮崎県と大分県の”海道”国道388号を中心とした「蒲江・北浦大漁街道」の2ルートが選定されています。
道路そのものを観光資源として活用するという新しい視点で、行政、住民、利用者、NPOなどが一体となり、美しい景観づくり・魅力ある地域づくりに取り組んでいます。 これまでの日本の道路は、単にモノ・人を運ぶ機能を有する゛道具″としての整備が進められ、美しさ・景観・味わい等のニーズは優先されてきませんでした。
その一方で、近年、景観向上や地域主体の道空間づくりを支えるための法制度の整備や社会貢献に対する意識の高まりから、住民の積極的参加のもと、道路に対する多様なニーズに対応するための様々な取組が進められています。
このような、地域が主体となった動きを一層進めるために、国土交通省では、自然、歴史、文化、風景などをテーマとして、美しい地域と道空間づくりの支援を通じて「訪れる人」と「迎える地域」の豊かな交流による地域コミュニティの再生を目指した日本風景街道(シーニック・ウェイ・ジャパン)の検討を行っています。
シーニックバイウェイがもたらす効果